歌謡曲のアイドルものは、十代の若者にしか売れないという固定概念のもと、何か一つ当たると、その後に出てくるものはみな同じポイントを突いて、2番煎じ、3番煎じとなり、いつの間にか、世の中全て同じようなサウンドになり、飽きられてしまっています。また、JAZZはオヤジにしか売れず、売れても1万枚が関の山、そんなものにレコードメーカーとしてプロモーションに大金を投じても効果が上がるはずがないと、考えられるようになっています。 このアイドルものとJAZZは対局にあるもので、音楽的なことも売り方(プロモーション)も全く違いますが、ここまで対局にあると、面白い発想も沸いてきます。真冬のサーファー的発想です。昔ビリー・ジョエルというヒット歌手の間奏のソロを、フィル・ウッズという往年のジャズサックスプレイヤーが吹いて、大ヒットしたことがありますが、これが逆転の発想のいい例です。つまり対局にあるものは、意外とマッチしてしまうのです。 これには面白いエピソードがあるので、ご紹介しましょう。 ある日、飛行機の搭乗待ちの列に並んでいたマイケル・ブレッカー(現在もっとも有名なテナーサックスプレイヤー)が空港のBGMで流れるビリー・ジョエルの曲を聴いた、自分の前の人も後ろの人も当時大ヒットしていたビリー・ジョエルの唄を口ずさんでいた、間奏になると、今度はフィル・ウッズのソロまで口ずさんでしまった!これを聞いたマイケルは、俺もフィルのような誰もが口ずさめるようなソロが吹きたいと、切に願ったといいます。 別に、JAZZミュージシャンをアイドル化するつもりはないですが、きちんとヒットがでるようなプロモーションだってあり得るのではないでしょうか?
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