フラッグスタッフ・プロジェクトとは、旗揚げ職人という意味で、aosis-records以前の名前です。ここまでいろいろ書いてきましたが、こんな状況の90年代後半、何かやらなければと、このフラッグスタッフ・プロジェクトを始めました。 当時、ヒーリング・ミュージックといわれるものが少しずつ広まり、これはレコード店や書店などにも置かれていましたし、今の癒し系の原点なのでしょう。私もどんなものかと何枚か買ってみましたが、音楽的には全く面白くありませんでした。どれもシンセサイザーが、ホゲーっと入っているものばかりで、リズムもなく、水中に漂うようなサウンドでした。なかには精神科医の能書きまで書いてあるものもあり、なんだかウサン臭いなと思いました。 しかし、音楽によって癒されるということは至極当たり前の事ですが、音楽制作者が皆、忘れている事だなと思いました。何故なら、我々は音楽とはヒットするものを良しとし、ヒットするものとは、派手で目立つ曲と信じて制作してきたのだから。音楽にはもっといろいろな効果があるんだなと、改めて考えさせられました。 しかし、世の中にある癒し系とされるものは、どうもあまり好きじゃないし、自分自身が癒される音楽とはどんなものだろうと考えました。私の場合、それは、学生時代に聴いた、ボサ・ノバやセルジオ・メンデスだったり、クロスオーバーだったりする。じゃあ、それを作ってみようと思いました。どうせ作るなら、あまり懐古趣味にならず、最新のテクノロジーでやってみようとも思いました。 仲間のミュージシャンにも声を掛け、協力してもらった結果、フラッグスタッフ・プロジェクトとして何十曲ものデモテープが完成していきました。
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