大人のレーベルとしてスタートする我々にとって、大人を語る上で忘れられない番組が、大橋巨泉さんが司会者を務めていた頃の11PMです。かなりの長寿番組で司会者は何人も変わりましたが、初期の11PMが印象に残っています。 当時私たちは子供で、見てはいけない大人の少し色っぽい番組を、親にナイショでコッソリと見ていた記憶が残ります。 ゴルフ、麻雀、フィッシング、競馬、新車紹介だの、要するに巨泉さんが好きなことだけやっている感じでした。自分が好きなことだから、これは本物であり、リアリティーがある。これを子供でも見抜いてしまう。カッコイイ、あんな大人になりたいと思い、大人の世界に憧れました。巨泉さん自身は、そんなマセたガキが覗いているとは意識していなかったろうと思いますが、子供はこういうものに憧れるものです。 現在はどうでしょう?音楽業界のみならず、全ての物が子供に媚びすぎていると思いませんか?ヨーロッパのブランド品などは、全く子供なんて意識していない、だから子供が欲しがるのです。まあそれもどうかと思いますが。 私は子供文化を、決して否定しているのではありません。ティーンエイジャー向けの音楽は、これからも未来に向けて、永遠に存在するでしょう。しかしそれなら、大人向けの音楽もきちんと作っていかなければなりません。これでこそ成熟した文化になると思うのです。 aosis recordsのキャッチ・コピーで「大人の音楽、25歳以上の方へ」などと書いていた時期もありましたが、これは25歳以下の人は聴いちゃいけない訳ではなく、もし聴きたければ背伸びして聴いてごらん、という意味なんです。
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